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動物を輸送した貨車について

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京急川崎駅(KK20)のオリジナルマスク自販機に新作登場です。京急電車のマスクは鉄道好きにも子供にも喜ばれると思います。(ぉぃ)

 

以前鉄道で運んだとんでもないものを書きましたが、今回はその中でも動物輸送貨車について語ります。

 

鉄道といえば旅客と貨物を運んでいるのはご存知であり、旅客車両の内装もおなじみのロングシート通勤電車から人気クルーズトレイン「ななつ星in九州」「トランスイート四季島」「トワイライトエクスプレス瑞風」や北陸新幹線(長野経由)W7系のグランクラスのような豪華仕様まであり、貨車もおなじみのコンテナ車やタンク車に限らず多彩な車種が登場しました。郵便専用客車なども登場しています。

鉄道150年間の歴史の中には今では考えられない輸送もあり、動物や現金や車や芸術文化更には死体まで輸送実績があるそうです。猛獣や蛇じゃない限り動物輸送も引き受けていたそうです。

今回はその中でも動物を輸送する貨車について語ります。文章中に牛や羊や馬などが出ていますが、私の家の近くを走っている横浜高速鉄道こどもの国線のうしでんしゃ&ひつじでんしゃや、今話題の「ウマ娘」と私が大好きな谷尻萌ちゃんがよくしているポニーテールの髪型とは無関係です。

=家畜車🐄🐑🐐=

動物を輸送する際普通の有蓋車だと密閉状態になって蒸し風呂状態になってしまい動物輸送に不都合なので、側面に隙間を作って板を組んで風通しできるようにしたのが家畜車(カ)です。

肉牛や乳牛を中心に羊やヤギも輸送できるようにしていて、車内に世話人が同乗して餌やりや車内清掃もできるようにしています。

=馬の輸送🐴=

馬の場合は家畜車ではなく普通の有蓋車を使うことが多く、蹄鉄をつけている関係上床が木で作られた貨車を使いその上に藁を敷いて世話人を同乗させます。

貨車の車内は3分割され、3才以上の馬の場合は口綱を朝ロープに結んで外出できないようにしますが、2才までの場合はロープなしで放し飼いにすることが可能だったそうです。

競馬の馬も貨物列車で輸送されることもあったそうで、入れ替えでの衝撃で馬の体調が崩されることもあったそうです。

=活魚車🐡=

魚輸送には冷蔵貨車・コンテナがよく使われ、冷蔵貨車を使った西日本から築地までの鮮魚特急貨物列車は準急列車を追い抜くくらいの韋駄天貨物列車として伝説になっていますが、アユや鯉などの淡水魚を活きたまま輸送できる水槽付きの活魚車(ナ)もありました。

魚を入れる水槽を床に置いて、天井からシャワーで水を注いで、圧縮空気で開店する車軸でポンプを回すことで貯水槽の水をくみ上げますが、操車場などでの長時間停車に備えて酸素ボンベを備えていて、調整のために関係者も同乗していました。

手間がかかることから1960年代末には役目を終えて廃止になり、国鉄末期からJR初期には同様の機能を使った活魚コンテナが作られて九州から東京までタイやヒラメを輸送していましたが、なかなかうまく運用できずひっそり姿を消したそうです。

=こんなのもありました🐖🐓🐤🦆=

豚を輸送できる豚積車(ウ)や、鶏やアヒルなどを輸送できる家禽車(パ)も存在していました。

豚積車は貨車を2段構造にして豚を放したまま輸送できる貨車で、約50頭輸送できたそうです。

家禽車は鶏やアヒルなどを輸送できる貨車で、竹で編んだかごを輸送しやすいように棚を設けた貨車ですが、あまり普及しなかったそうです。

ひよこも段ボール箱に詰めて荷物客車で輸送することが多かったそうです。

実験用の無菌マウスを入れた箱や、はちみつ採取のためのミツバチを入れた巣箱を入れた金網(一つの巣箱に2万〜3万匹います)も荷物客車も輸送されたことありますが、マウスの箱が壊れてマウスが車内を暴走したり、荷物作業員が蜂に刺されたこともあったそうです。

現在でも犬🐶や猫🐈や鳩🕊などを箱に入れることで有料ですが電車に持ち込みできるそうです。

明治時代から馬匹車や家畜車や魚車などが存在していたそうで、早い段階から鉄道による動物輸送がされていたみたいです。

ちなみに…動物の鉄道輸送は1875(明治8)年に開始されましたが、この時の新橋(汐留)〜横浜(桜木町)の運賃は旅客1等が1円50銭なのに対し馬1頭で2円50銭かかったそうです。その動物輸送開始直後には何と巨大な象🐘1頭の輸送希望まで出たそうです。その象は10円の運賃で輸送したそうです。

東横ライナー=葉月さくら * 鉄道ネタ * 21:10 * comments(0) * - * pookmark

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